シアリス
ED治療薬の中で、世界シェアはNo.1 。タダラフィルを有効成分とし、36時間の効果持続時間を持っています。
ED(勃起不全)とは、「勃起機能の低下」を意味する英語Erectile Dysfunctionの略です。専門的には「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続または再発すること」とされています。つまり、勃起が起こらないケースはもちろんのこと、硬さが不十分、勃起状態が維持できないなど、満足な性交が行えるだけの勃起が得られない状態は、いずれもED(勃起不全)となります。
EDに悩んでいる方は非常に多く、実際に治療を受けている方も多いです。原因によっては20代からEDの症状が出る方もいて、実は日本の男性のうち約1,130万人がEDとも言われています。
EDは人に相談しづらい問題なので、治療に関する疑問や不安を一人で抱えているという方も少なくありません。
ED治療ではどのような治療を行うのか詳しく紹介していきます。
そもそもどういった症状がEDなのか正常な勃起との違いが分からないという方もいらっしゃるでしょう。
ED(勃起不全)とは、満足のできる勃起が得られない状態を指します。
全く勃起しない状態だけを指すのではなく、勃起しても維持力がない場合や、たまに勃起しないことがあるという場合もEDの症状になります。
完全に勃起しない状態は重度のEDになるため、実際には多くありません。
たまに勃起しないことがあるといった中等症のEDの患者数が最も多いとされています。
こうした症状がある場合にはEDの可能性があるので、クリニックでカウンセリングを受けてみましょう。
たまに勃起できないだけならばEDではないと考える方も多いですが、EDの治療対象の可能性があります。
「EDなのか分からない」「年齢だから治療しなくてもいい」と考えている方も多いでしょう。
これが重大な病気であればすぐに治療を始める方が多いですが、EDは病気ではないという認識で治療をしない方や治療が遅れる方も少なくありません。
しかし、EDは病気であり、放っておけば回復に時間がかかるだけではなく他の病気を引き起こす可能性があります。
EDは動脈硬化が進行することで発症することが多いため、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を併発していることも少なくありません。
また、動脈硬化が悪化すれば脳卒中などの命に関わる病気を引き起こす恐れもあります。
EDはストレスなど心因性の原因が関係していることもありますが、多くは動脈硬化や病気も原因となる複合型のEDが多くなっています。
そのため、少しでもEDの疑いがあると思った場合には早期に医療機関で相談することをおすすめします。
ED治療は泌尿器科や男性専門のクリニックなどで受診することができます。
ED治療において大切なことは、まずEDの原因を探ることです。
EDには主に「器質性ED」と「心因性ED」と「混合性ED」があり、稀に飲んでいる薬剤の副作用で起こる「薬剤性ED」があります。
それぞれのタイプのEDにおける治療方法を見ていきましょう。
器質性EDは、動脈硬化の進行や血管もしくは神経の損傷や傷害などの何らかの病気やケガが関係していることでEDが生じます。
そのため、検査を行い根本の原因の治療が必要になります。
器質性のEDの場合はED治療薬を用いることで、血流が改善されていけばEDの症状の改善に繋がると考えられています。
他の病気が見つかった場合は、薬の飲み合わせもあるので必ず医師に確認するようにしましょう。
心因性EDは、ストレスやプレッシャー、トラウマなど精神的な問題によりEDが引き起こされています。どういったことがストレスになっているかカウンセリングなどで明確にして、根本の原因を解決していきます。
また、ED治療薬を用いて勃起することができれば徐々に自信を取り戻すことができ、性交渉への不安なども解決できるでしょう。
器質性EDと心因性EDが混合しているタイプです。中高年になると血管が老化することで動脈硬化が進行することや、仕事や夫婦関係におけるストレスや過労が増えることで混合性EDが多くなるといわれています。
ED治療薬を用いて様子を見ます。
もし改善しないようであれば心因性EDの原因となっているストレスやトラウマなどを見つけて改善を目指します。
現在治療中の病気やケガがあって薬剤を内服している場合、その薬剤の副作用としてEDが起こる場合もあります。
受診の際に内服中の薬剤を医師に伝え、ED治療薬と併用することができるか確認しましょう。
自己判断で薬剤を併用してしまうと、血圧異常などの副作用が生じる恐れがあります。
バイアグラ、バルデナフィル、シアリスの添付文書等の資料ではいずれも性行為の約1時間前に投与するよう書かれています。しかし、効果発現の時間には若干の違いがあります。
30分以内の効果発現時間は、誰にでもあるわけではなく失敗の割合が高いので自分に適した時間を自分なりに決める必要があります。
シアリス | バルデナフィル | バイアグラODフィルム | |
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発売年 | 2009年 | 2020年 | 2016年 |
メーカー | 日本新薬 | 沢井製薬/東和薬品 | ファイザー/ヴィアトリス製薬 |
特徴 | 効果が36時間あるため服用のタイミングを考えたり、効果時間内に行為を終えなければならないといったプレッシャーや焦りを感じる必要がありません。 | バイアグラやシアリスといった他のED治療薬よりも水に溶けやすいためすばやく体内に吸収されやすく速攻効く、食事の影響を受け難い薬です。 | バイアグラと同じシルデナフィルを有効成分とするフィルム型の口腔内崩壊フィルム剤です。 |
投与時間 | 性行為の1時間~1日半前(いつでも好きな時に) | 性行為の約1時間前 | 性行為の約1時間前 |
効果開始時間 | 30分~1時間 | 30分~1時間 | 30分~1時間 |
持続時間 | 30~36時間 | 7~8時間 | 5時間 |
性的刺激 | 陰茎刺激が必要 | 陰茎刺激が必要 | 陰茎刺激が必要 |
食事直後に内服 | 影響なし | 影響なし | 普通食・高脂肪職で効果低下 |
飲酒 | 飲みすぎで効果低下 | 飲みすぎで効果低下 | 飲みすぎで効果低下 |
副作用 | 頭痛、消化不良、ほてりなど | 頭痛、ほてり、消化不良など | 頭痛、ほてり、動悸など |
用量/価格 | 10mg 1錠 1,500円 | 10mg 1錠 1,200円 | 25mg 1枚 1,000円 |
20mg 1錠 1,600円 | 20mg 1錠 1,400円 | 50mg 1枚 1,000円 | |
成分 | タダラフィル | バルデナフィル塩酸塩水和物 | シルデナフィルクエン酸塩 |
作用機序 | PDE-5阻害剤 | PDE-5阻害剤 | PDE-5阻害剤 |