バルデナフィルとは?
バルデナフィルは、厚生労働省からの認可も受けているレビトラジェネリックの有効成分を持つPDE5阻害薬です。国内ではバイエル薬品が先発薬であるレビトラを2022年3月をもって国内での供給を終了したため、現在はジェネリック(後発)医薬品バルデナフィル錠のみ存在します。
レビトラ錠の有効成分である「バルデナフィル塩酸塩水和物」を含有しているため、即効性・勃起力も高く、レビトラ同等の効果が期待できます。
PDE5という酵素を阻害することにより海綿体のcGMPを増加させ、その結果、平滑筋が弛緩し、陰茎組織への血流が増加して勃起が生じます。なお、性的刺激がなければ勃起は生じません。
通常、勃起不全(満足な性行為を行うに十分な勃起とその維持が出来ない状態)の治療に用いられます。
なお、この薬は、催淫剤または性欲増進剤ではありません。また、性行為感染症を防ぐ効果はありません。
このような方におすすめ
- 持続力がなくて自信が持てない方
- 中折れしてしまう方
- 勃起力が低下している方
- 長く勃起を維持したい方
- 自然な形で勃起を起こしたい方
バルデナフィル(レビトラジェネリック)の特長
バルデナフィルについて
服用方法
この薬は性行為の約1時間前に飲みます。バルデナフィルの最も大きな魅力は、服用後に直ぐに効き始めるという点です。
バイアグラ、シアリスと比べると「即効性」が最も秀でており、空腹時に服用いただければ20分程度で効き始めると言われています(個人差はあります)。
ただし、服用後1時間程度経過したタイミングが最も効果が高いとされていることから、慌てて服用するという条件下でなければ、ご予定の1時間くらい前に服用するのがおススメです。
食事の影響
バルデナフィルは食事の影響を受けにくくなっています。服用する30分前から食事をしないことが推奨されています。
食事が先になってしまった場合は、服用を食後2時間程度経過後にすることで効果を引き出しやすくなります。
また、程よい飲酒は影響がないとされていますが、血管拡張作用により酔いを早めることもあるため、飲み過ぎは効果が得られないとされています。
注意点
服用前に脂質の多い食事をしてしまうと、成分の吸収が悪くなります。
700kcal以下の低脂肪食であれば影響はありません。
副作用
ほてり、頭痛、鼻閉、心悸亢進(動悸)、酔いはしないが、お酒を飲んだ時の症状と類似など
【重い副作用】 :めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
硝酸薬との併用による急激な血圧低下
持続勃起症(プリアピズム):4時間以上痛みを伴う勃起が続く(すぐ受診)、陰茎組織損傷、勃起機能の喪失
重い過敏症:発疹、じんま疹、全身発赤、顔や口・喉や舌の腫れ、咳き込む、ゼーゼー息苦しい。
重い皮膚・粘膜障害:発疹、発赤、水ぶくれ、うみ、皮がむける、皮膚の熱感や痛み、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感。
【その他】
頭痛、ほてり、潮紅、鼻づまり
めまい、血圧の変動、動悸、頻脈
視覚異常、彩視症、光視症..まぶしい、かすむ、青くみえる
特異な副作用
以下の症状がある場合は、直ちに医師の診察を受けてください。
・視覚異常
青色のメガネをかけている感じがする、青と緑の色の区別がつかないなどの異常な見え方をする症状があります。
・非動脈炎性前部虚血性神経症(NAION)
著しい視力の低下、視力喪失などの症状があります。
非動脈炎性前部虚血性神経症は、視神経への血液供給が低下することで、視神経細胞が機能不全を起こしたり、壊死してしまう状態です。
因果関係は不明とされていますが、ED治療薬を服用している人にわずかではありますが、相関関係があるとされています。
・持続勃起症(プリアピズム)
4時間以上痛みのある勃起状態が続く症状があります。勃起状態のまま通常に戻らない、もしくは非常に戻りにくいといった状態です。
別名、陰茎強直症とも言われています。
この原因は陰茎の海綿体内に存在する動脈系の破綻が主な原因とされています。
併用禁止薬
併用禁忌
併用禁忌薬は、バルデナフィルと相性が悪く一緒に飲み合せすることができないお薬です。
・硝酸剤及び一酸化炭素供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド)
併用により、降圧作用を増強することがあります。
・リオシグアトアデムパス
・アミオダロン塩酸塩(アンカロン錠)
併用により、アミオダロン塩酸塩によるQTc延長作用が増強するおそれがあります。
・CYP3A4を阻害する薬剤 リトナビル(ノービア)
・インジナビル(クリキシバン)
・アタザナビル(レイアタッツ)、サキナビルメシル酸塩(インビラーゼ)、ホスアンプレナビル(レクシヴァ)、ロピナビル・リトナビル(カレトラ)、オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビル(ヴィキラックス)、ダルナビル(プリジスタ)
・テラプレビル(テラビック)、ケトコナゾール、イトラコナゾール(イトリゾール)
・コビシスタットを含有する製剤(スタリビルド)
・クラスIA抗不整脈薬(キニジン、プロカインアミド等)、クラスⅢ抗不整脈薬(アミオダロン、ソタロール等)
併用注意
併用注意薬は、バルデナフィルと併用して服用するにあたり注意が必要なお薬です。
・グレープフルーツ(ジュース含む)
フラノクマリンという成分が体内の代謝酵素の働きを阻害するため、薬の分解に遅れが生じます。
その結果、必要以上に薬の成分を体内に吸収してしまうため、効果や副作用が強く出てしまう可能性があります。
・CYP3A4を阻害する薬剤:マクロライド系抗生物質(エリスロマイシン等)
・ビカルタミド
・CYP3A4を誘導する薬剤:リファンピシン等
・カルペリチド
併用により降圧作用が増強するおそれがあります。
・α遮断薬:テラゾシン,タムスロシン等
・降圧剤
バルデナフィルには血圧を下げる作用があり、降圧剤と併用することで、一時的な立ちくらみ・ふらつきなど低血圧の症状が起こる可能性があります。
よくある質問
- バルデナフィルを毎日服用するのですか?
- いいえ。性行為のときに使用してください。行為の1時間前に1錠飲めば効果が出ます。
- バルデナフィルを服用すると、ずっと勃起しっぱなしになりますか?
- バルデナフィルを服用しただけでは勃起しません。性的な刺激がある場合のみ勃起が継続し、刺激がなくなれば通常の状態に戻ります。
- バルデナフィルの副作用にはどんなものがある?
- バルデナフィルは副作用がでにくいお薬ですが、出やすい副作用は「顔のほてり」「頭痛」があります。